運営ノウハウ

2016年09月02日

COLUMN TRAINER’S ROOM vol.3 評価に基づいた運動処方

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ここまでの連載では、膝や腰、肩といった運動器の痛みは、症状(痛み)のある部位に問題があるのではなく、その他の部位に根本的な原因があるということに触れてきました。また、それらの根本的な改善のためには、適切な運動療法が必要であることをご説明させていただきました。

「適切な運動療法」のために必要なことは、「正しい評価」です。正しい評価なくして、効果的な運動療法は成し得ません。今回は、痛みの根本的原因の評価法についてお話しします。

R-bodyでは、全てのお客さまにS ・O ・A ・Pというカラダの機能評価を行っています。その際に利用しているのが、FMS※1とSFMA※2という動作による機能評価法です。 FMSとSFMAはどちらも動作による機能評価法ですが、特に痛みがない場合はFMS、痛みがある場合はSFMAを使用します。

つまり、痛みの根本的な原因を探るには、SFMAを行い評価していきますが、その際に重要なのは、動作不良があった場合に、それが何を原因として起きているかを正しく分類することです。例えば、頚の回旋可動域に制限が出ているとします。一般的には可動域制限があると、その原因は筋など軟部組織の柔軟性低下を第一に疑います。もしくは、関節自体の可動性が低下しているということも考えられます。

しかし、可動域制限の原因は、それだけでしょうか?

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①立位での回旋可動域 重力下における頚の回旋可動域

最近の研究では、筋など軟部組織の柔軟性低下や、関節自体の可動性低下よりも、神経系の原因によって可動域が制限されていることが多いと報告されています。立位で頚を回旋する場合、その動作を引き起こす筋活動以外にも、立位姿勢を保持するための筋活動が起きています。私たちには、常に重力という負荷がかかっているからです。故に、重力負荷のある立位での頚の回旋可動域(写真①)と、重力負荷のない仰臥位での頚の回旋可動域は異なる場合が多く存在するのです。

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②自動運動 非重力下および自動運動での頚の回旋可動域

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③他動運動 非重力下および他動運動での頚の回旋可動域

それに加えて、自動運動での回旋動作(写真②)と、他動運動での回旋動作(写真③)でも回旋可動域が異なる場合が存在します。これらは何を意味しているのでしょうか?これら全てのチェックで同じように可動域制限があるのなら、それは筋など軟部組織の柔軟性低下か、関節自体の可動性の問題ということが言えます。その場合は、治療家の皆さんが最も得意とする手技で、柔軟性・可動性を改善させるアプローチが有効となるでしょう。

ただし、どれか一つでも可動域制限がないものがあるとするなら、それは柔軟性には問題がないことを意味し、関節を動かすための神経系の問題ということになります。すなわち改善するためには、運動が必要になるということです。

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