業界ニュース

2016年05月17日

整骨院業界動向 2016年2月

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平成26年12月末現在、全国の整骨院45,572院・鍼灸及びあん摩マッサージ指圧院82,398院。柔道整復師63,873人・鍼灸師108,537人・あん摩マッサージ指圧師113,215人となっています(調査名: 平成26年末現在 衛生行政報告例 厚生労働省データベース )。

業界市場が厳しくなってきた今、新規開業・分院開業問わず「年商3,000万円」という数字がひとつの壁になってきています。売上が多ければいいというわけではありませんが、ライフプランを形成するため、雇用しているスタッフを守るため、事業展開の資金を貯めるためには必ず利益が必要になります。

それでは、どういう運営スタイルを確立すれば「年商3,000万円」の壁を超えることができるのか?そのためには、自院がどのようなスタイルで事業構築をしていくかを見つける必要があります。実際、年商3,000万円を超える院では下記の4つの取り組みを細分化しています。

1.1日の平均来患数が70人を超えるためには?

平均通院回数5回で試算するとレセプト枚数(純患者数)が月当たり350枚必要になります。月当たりの新患数+再診数の合計より、離反者を減らさないとレセプト枚数(純患者数)は増えません。また、広告規制を遵守する中では再診率を上げることが命題になってきますが、再診を増やすことが運営上一番難しいのです。

再診を増やすためには患者さんが離反してからの浮遊期間中の健康管理、再診周期の分析をした上での完治率の向上などの取り組みが必須です。6ヶ月〜1年は取り組み期間を要しますが、きちんとすれば年間60 枚の純増をする院がほとんどです。(詳しくは弊社セミナーにて)

当然、カウンセリング力強化・通院指導のロールプレイングが土台になりますし、技術向上・学術知識の取得を疎かにしないことが前提です。

2.自費治療の売上が多い

具体的には窓口単価1,500円以上になる施術項目の開発、院内POPなどの患者さんへのアナウンス、スタッフのマインドセットを軸にした教育と技術練習が大切になってきます。院内の準備ができたら、症状別の患者分析。押し売り施術をして離反されないように、どの患者さんがどの自費施術が効果的か?のカンファレンスを定期的に行っています。もちろん、前号で記載した「役務提供」と「効果提供」をすみわけ、料金設定をしっかりとする必要があります。

3.鍼灸治療の頻度が多い

治療方針の軸のひとつとして、「鍼灸」を入れています。患者さんの症状を柔整と鍼灸の2つの視点から考えアプローチされている院では自費(時には保険適用)で鍼灸治療をされています。1日の柔整患者数のうち、70%の患者さんへ鍼灸治療をされている院もあります。

鍼灸ニーズと効果はすごくありますので、患者さんに鍼灸治療とは?鍼灸保険とは?ということをしっかりと説明されています。
「○○鍼灸整骨院」、「○○鍼灸接骨院」と屋号があるのに鍼灸治療をしないと患者さんに対して治療の幅が狭くなり、また鍼灸院併設である自院の運営力を発揮できないのはもったいないです。

分院展開を考え、柔道整復師の採用に力を入れている先生も多いですが、鍼灸師のポテンシャルを最大限に発揮される環境づくりも大切な運営力です。

4.往診をしている

往診患者さんの年齢は80 歳前後の方が多いです。往診をしている院は毎月、離反者75 歳以上の患者さんをピックアップし自院で往診治療が必要かどうかの離反者会議を徹底しています。当然、患者さんの通院期間中において往診の説明や家族への説明を行います。

また医師との連携も必須になります。同意書の問題が昨今騒がれていますが、一番のポイントは医師との正しいコミュニケーションをきちんとすることです。

必要ある往診は自院の幅を広げます。患者さんへの生涯治療を掲げている先生は、「院内」という枠に捉われず「院外」の活動も重要視しています。

2016年、新しい一年がスタートしました。左ページ1〜4でスグに取りかかれる項目を実践し、自院のスタイルと方向性を予算作成して頂きたいと思います。売上だけの目標ではなく、人数・単価・頻度といった運営数値におきかえた予算作成をオススメします!

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